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木曜日, 7月 21, 2005

War of Terror

再びロンドンで同時テロが起こりました。まだ詳細はわかりませんが、間もなくブレア首相の会見が開かれます。
今回の事件で、今までただの標語のように聞いていた「War of Terror」という言葉の意味を、あらためて実感させられました。

長年IRAのテロと戦ってきたイギリスは、自他共に認める「テロ対策世界一」の国で、それは今も変わっていません。
力で押さえつけるだけのアメリカと違い、イギリスはここ数年、テロ対策に今まで以上に力を入れてきました。町中の監視カメラ、MI5など国内諜報機関の増員増強、穏健派イスラム団体との対話協力、メディアを通じての国民への啓蒙啓発など、特に自国が抱えるイスラム系移民を意識して、ありとあらゆる手で、「原因」と「結果」を最小限に抑える努力をしてきました。
にもかかわらず起きた今回のテロは、テロというものは防ぎようがなく、それを起こさせる原因がなくならない限り問題は解決しないということを、世界の人々に再認識させました。

僕らは今、戦時下にあります。
敵はムスリムでも英国人でもテックスカウボーイでもなく、世界が生み出した「恐怖」そのものです。
恐怖にかられて自爆せざるをえない者たちと、恐怖ゆえに爆弾で町を焼き払わざるをえない者たちとの、悲しい殺し合いです。
「War of Terror - 恐怖との戦争」で、見えない敵から逃れるために、今日も僕らは殺し合いを続けています。